Nekoazaの星間航宙日誌

EVEonlineをメインに宇宙を舞台にしたゲーム(その他もあり)のBlogです。

EVEonline 艦船紹介(3)

No.3 ギラ

Gila Class CL  Guristas cruiser

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3番目に紹介する艦船はギラです。

ガリスタス海賊団のリーダーの一人で技術者、兎こと、コラコ・コサカミがカルダリ連合のモア級巡洋艦を改造して、極めて強力な巡洋艦を作り上げました。

モア級のタレット武装を廃し、ミサイルとドローンによる攻撃に変更。防御の特性はそのままにシールド容量を増加。それでいてチャージ時間は据置きとし、極めて頑強な防御力を獲得しました。

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ギラの攻撃力で注目すべきはミディアムドローン限定で攻撃力が6倍、耐久力が3.5倍になることです。これは、モア級のドローン帯域を少し向上させて、同時に使用できるミディアムドローンを2機に増やし、攻撃力を12機分にする運用です。通常、ドローンボートのボーナスが最高50%攻撃力強化なので5機運用で7.5機分の攻撃力・・・ギラのドローン運用が強力なのは一目瞭然ですね。

速力とカーゴ容量は少し犠牲になりましたが、ガリスタス艦が限定ドローン運用に特化した流れはここから始まりました。

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ミサイルも属性限定ではありますがダメージボーナスが乗るので、ライトミサイルで小型艦の処理を任せる運用が定番となっています。

ミサイルで小型艦、ドローンで中型艦に対応する。まさに、EDE4での運用にピッタリな巡洋艦と言えるでしょう。

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ガリスタス海賊団の有名な艦隊、ヘルマッツ・ハリアーズの塗装

大人気なので船体の価格も常に高い*1のがギラの特徴です。ガリスタスDED4では運が良ければギラのBPCも手に入るので、是非、お試し下さい!

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ちなみに、これまで紹介した3隻*2の艦船は主に、私がHisecで金策するときに使用しています。ローテーションして使用すると結構儲かるんでおすすめですよ。

*1:船体だけで300M前後

*2:アステロ、オーソラス、ギラ

EVEonline 艦船紹介(2)

No.2 オーソラス

Orthrus  Class CL   Mordu's Legion Command Main cruiser

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f:id:nekoaza:20220402194831p:plain かつて、カルダリ海軍にムルイア・モードゥという将校が率いたインタキ人を中心とした部隊があったそうな。その後、紆余曲折あって海軍から離れ、傭兵部隊モーダス・リージョンが誕生しました。離れたと言ってもモーダス・リージョンはカルダリ海軍と強い繋がりがあって、カルダリが敵対しているガリスタス海賊団と宿敵関係にあるらしい。

ある時、モードゥ部隊諜報部が、ガリスタスが新型艦を開発している情報を入手したそうで、その、未知のテクノロジーを取り入れた高性能艦船に対応するために、モーダス・リージョンは当初から進めていた新型艦船開発プログラムを急ぐことにしたそうな。こうして、カルダリとガレンテの両方に技術的パイプがあるモーダス・リージョンはFG、CL、BSの新たな高速攻撃艦のニューラインを完成させたのです。

その、ニューラインの中核を担う新型巡洋艦がオーソラスです。

前後側面被弾を少なくするためと思われる特徴的なフォルム、傭兵団の船って感じが出ていて、私的にはとてもお気に入りの一隻ですね。

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オーソラスの特性はミサイル飛行性能強化技術にあります。ミサイルの航続時間を半分にする代わりに飛行速度を3倍に上げて射程を1.5倍にすることを可能にしました。一見、射程距離が延びただけのように感じますが、注目するのは、その飛行速度です。一般的なライトミサイルの飛行速度は3750m/sですが3倍になるので11250m/sとなります。これに、スキルによる飛行速度の上昇を加えると15000m/s前後となるので、どんなに早い船でも射程内に捉えられたら最後、逃げることはかなり難しいでしょう。ミサイル自体の攻撃力も上がり、スピードによる威力減衰もほとんど影響しなくなるので、対小型艦攻撃力はトップクラスとなっています。

この特性にRLMLと自動追従ミサイルを組み合わせた攻撃性能は圧巻・・・隠れ家クラスのアノマリーなら潰すのに10秒程度で済みます。

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加えて、加速性能の高さです。巡洋艦の中でもサイノバル、ストラティオスに次いで3番目の加速性能で、ルート回収や次のアノマリーへの移動が非常にスムーズな印象があります。私もアノマリー潰しのスペシャリストとしてオーソラスを採用しています。

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後発のファクション巡洋艦なので価格が高い点が難点といえば難点・・・でも、Hisecでの運用であれば問題ないと思います。

余談ですが、オーソラスでアノマリー潰してるとローカルから人がどんどん居なくなって自分だけが残ることが多いんです・・・もしかして、オーソラスの艦名がEvent horizon*1なのが原因なのでは・・・と、最近思い始めましたw

*1:SF映画の幽霊船と同じ

EVEonline 艦船紹介(1)

まえがき

EVEonlineの艦船で気に入ったものをカタログしていこうと思ったので書いてみました。

暇な時間などにのぞいていただければ幸いです。

筆者が乗ったことのある船を載せるのがルールです。だんだん増えていけば良いな〜w

No.1 アステロ

Astero Class FG  SOE Exploration ship

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筆者の1番の相棒、アステロです。

SOE(シスターズ・オブ・イブ)と探索専門企業サンクチュアリ社が開発した、とってもイカした探索フリゲートです。みなさん一度は乗ったことがあるのではないでしょうか?

最近はチュートリアルでも民間仕様のアステロが登場したり、大人気の艦船なのでフリゲートにしては価格が高く、チュートリアル以降はiskが貯まるまでしばらく乗れない船です。

f:id:nekoaza:20220214131526j:plainSOEは救難活動、WHや危険地帯の探索を通して人道支援をしてきたそうで、その活動に使われる艦船(フリーゲート、巡洋艦、戦艦の各クラス)の開発をサンクチュアリ社と進めてきました。結果、戦闘も出来る探索艦が誕生したんですね。

アステロの特徴は小回りの良さです。艦速は速くはないのですが機動性が高く探検での危険回避に役立ちます。あと、プローブ強度の増加、アナライザーのウイルス強度の増加があります。

スキルレベルによる強化はガレンテフリゲートスキルのレベル毎にドローンHPが増加、アマーフリゲートレベル毎にアーマーレジスタンスへのボーナスがあります。

ドローンベイはゆとりの75m3、帯域は25Mbpsとガレンテの技術を取り入れているだけあって、小型ドローンの運用なら5機フル稼働できます。ECMドローンやスカウトドローンを同時に積み込むことも可能なので他のT1探検艦に比べても頭一つ抜けた性能ですね。

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チュートリアルで搭乗するAIR研究所の民間仕様アステロと同じSkin

そして、アステロの探索艦としての強みは隠密行動遮蔽装置Ⅱ(Covert Ops Cloaking Device II)が使えるところにあります。他の遮蔽デバイスとの違いは遮蔽(Cloaking)しながらワープすることが出来るんです!このデバイスがあればプローブを事前に出しておいて遮蔽し、Dスキャンに映らない状態でワープ移動して比較的安全にシグネチャーの特定が可能です。ローカルチャットにキャラ名が出ないWHでは更に隠密性が増しますね。遮蔽はΩクローン用スキルなのでαクローンでは利用できませんが、Ωクローンなら他の隠密行動艦よりスキル要件の比較的低いアステロは初心者にも扱いやすい艦です。

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未知の宙域を探索するアステロ

アステロの後部にある特徴的な半環状ユニットはワープコアの機能を一部を代行して、遮蔽装置の技術的負荷を軽減してくれる効果があるらしいですが詳細は不明・・・・よく見ると環状の装置の内側の空間が揺らいでいるのがわかります。他の国家勢力と違い、割と角張った外観をしていて、一番、宇宙船らしい船だなと思います。

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初心者の頃から愛用しているアステロ(SOEのSkin)

私がEVEonlineを始めた頃はアステロに乗るのが第一の目標でした。探検家に限らず、まずこの船を乗ってみることをお勧めします。乗ってて楽しい。

アステロに乗っていると、気が付いたら遠出していた・・・なんてことにもなったりするステキな一隻です。

EVEonlineは思索の彼方に何を見るのか?・・・(6)最終回


思索の彼方に見えるものは何か・・・

5回にわたってEVEonlineについて、私が思ったことをテーマごとに書き残してきた。EVEonlineの印象や、マーケット、戦闘コンテンツについて思ったことなど・・・ゲームを進めて行くうちにコーポやアライアンスの相関関係や、プレイヤー達の色々な思惑でNewEDENの社会が成り立っていることを知った。

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新年を祝う花火。Dodixieのトレードセンター前

EVEonlineについて、私はまだ不勉強な部分が多い。これは、私の想像の話ではあるが、開発のCCP Games社が当初から今のNewEDENの世界を目指していたのかはわからない。サンドボックスであるNewEDEN全体の状況が変化するごとに、新しい要素の追加やレギュレーションの変更を繰り返し、今のNewEDENの姿になっていると思う。もちろん影響を与えているのはプレイヤー達のプレイングなのだ。

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アーベイゾンに新設されたヒコッタゲートの横にある記念碑

今後も、思索を続けて変化していき、未だ想像もできないような姿をNewEDENは見せてくれるかもしれない・・・いつかは現実の世界にも影響を与えるようなゲームになるかもしれない。その時までカプセラとして参加出来ていたら幸いだ・・・

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月資源を採掘する採掘艦

18年以上続いてきたサービスなので誰でも面白いゲームだと想像はつくと思うが、ここまで良く出来たMMORPGを私は他には知らない。ジャンル的に好きなこともあるが、中世代をモデルにしたファンタジーMMORPGとは違うものをお求めの方には、是非、おすすめしたいと思う。

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未知の宙域へ・・・

星々の大海を大艦隊で進むもよし、一人で気楽にクルージングするもよし、あなたの思うがままに・・・

EVEonlineは思索の彼方に何を見るのか?・・・(5)

NewEDENで艦が沈む時・・・

EVEonlineを始めて、艦船が沈んだ経験が一度も無いカプセラはおそらくいないと思う。もちろん、キャリアエージェントのミッションで艦を沈めたものは数に数えないとしてもだ。始めた頃はこの銀河の危険地帯やセキュリティーシステムの事も、自ら調べていかないと分からないので、誰でも1回はトライアンドエラーで艦船を沈めてしまうことがあると思う。がんばって稼いだiskで買った艦船が沈んでしまったショックで、何日もNewEDENに帰ってこれなかった人もいるだろ・・・もしかすると、そのままEVEonlineを引退なんてことも・・・

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PvEで操艦を誤り、ハルまでダメージを負ったグノーシス

私もEVEonlineを始めたばかりの頃は艦を何度も失っている。DEDの知識が無いのにパシファイヤーで無闇に突っ込んで沈めたり・・・最近でも、ハロインイベントのことを知らずにハイセクでKAMIKAZEに遭ってストラティオスを沈められたり・・・そんなことの繰り返しである。

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ハロインイベントの時は高価な艦の運用に注意!

艦船が沈んだ時に思うことは哀しい気持ちと悔しい気持ち、原因が自分の無知にある事・・・そして、新しい船を買ってNewEDENでの活動を再開する。同時に、NewEDENの経済も廻る。沈めたり、沈められたりがNewEDENを構成する要素のひとつである。

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艦船が沈んで、新しい艦船買ってくれないと生産者は艦船を作らなくなるかも・・・w

正直、私はEVEonlineに向いていないと思う・・・・船に愛着があり過ぎる。コルベットにもお気に入りの1隻がある。沈められていい自分の船なんて1隻たりとも無いのだ。

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気に入った船でNewEDENを飛びまわるのは楽しい!

しかし、沈められるのが怖くて、ステーションに閉じこもっているわけにはいかない。ステーションを一度出れば、そこは、スリルと興奮に満ちたNewEDENが広がっているのだから・・・

EVEonlineは思索の彼方に何を見るのか?・・・(4)

究極のロールプレイングがここにある・・・

EVEonlineはMMORPGだ。NewEDENという広大なマップの中をプレーヤーがいろんな役割を持ちながら世界を紡いでいる。よくある、冒険者が自由に広大な世界を旅して、メインストーリーを進めてゆくファンタジーオープンワールドRPGとは違った世界観ではあるが、ゲームシステム的には変わりは無い。剣と鎧を身に纏う代わりに戦艦に乗り、冒険者ギルドの依頼クエスト代わりにエージェントのセキュリティミッションを受け、モンスターを討伐するようにNPC海賊どもを薙ぎ払う。魔導の代わりにドローンを操り、転移魔法の代わりにフィラメントを使ってジャンプする。そう置き換えれば、馴染みある他のMMORPGとEVEonlineはあまり変わらないように思う。

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宙域でエージェントからミッションを受けることも・・・

ただ・・・EVEonlineは本格SFなバックグラウンドと公式設定の影響で、現実感がファンタジーRPGと一味違う気がする。大手のアライアンス(コーポの集合体)はそれ自体が現実の巨大企業のような・・・妙な現実感がそこにあるのだ。プレーヤーはNew EDENで安定した環境基盤を確保するためにコーポに所属し、プレイングの幅を広げて生活の向上を図る。コーポに所属しないで一人でプレーしている人もいるが、収入を上げるには大抵一人では限界があるので、他者との関わりが無いと難しいだけのゲームになってしまう。必然的に社会性が重要視されるようになるのがEVEonlineの基本構造だと思う。

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ガレンテの建国記念パレード

プレーヤーは自分に合ったプレイングに自然と落ち着くだろう。それがコーポ内での役割であったり、他者の手助けになっていたりすることで、自分ではあまり意識することなくロールプレイングが成り立っている。役割を演じようと意識しなくてもである・・・EVEonlineの究極のロールプレイングがここにある・・・・

「追記: 2021/12/18 15:50 〜誤字、脱字の修正〜」

EVEonlineは思索の彼方に何を見るのか?・・・(3)

宇宙空間での戦闘について思ったこと・・・

EVEonlineの銀河、NewEDENでは、毎日どこかで艦船同士の戦闘が行われている。ミッションなどでNPC艦船との戦闘で賞金を稼ぐPvEをはじめ、個人単位のソロPvP、アライアンスやコアリションの大艦隊同士の大規模PvPなど規模もさまざまだ。PvPの理由も色々あって、集団の支配圏拡大や戦闘実績の誇示、撃沈した艦から高価なアイテムを回収する金策目的などもある。

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大規模戦闘で破壊されたステーション

そんなNew EDENの宇宙戦闘であるが、今回は少し、EVEonlineの世界観の話をしようと思う。この世界の艦船はクローン技術の応用で擬似的不死を与えられたカプセラと呼ばれるエリートが操艦、戦闘を行っている。しかし、全てを一人で行うのは設定上不可能で、艦には乗組員が存在している。プレーヤーの目には見えないが(間接的には見えているかも知れない)艦を整備したり、弾薬を補充したり、ドローンのコントロールや修理を担当する技術者を中心に、いろいろな分野の乗組員が搭乗している。FG(フリゲート艦)では2〜40名程度、戦艦になると200〜数千人、タイタンに至っては一万人規模の乗組員が存在すると思われる。彼らはカプセラの様な特殊な能力は無いが、サービス品質が高い水準で揃った仕事をしている、とても優秀な人たちである事がわかる。

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アマー帝国 クーニッドの艦隊パレード

さて、そんな乗組員が、あるFGに搭乗しているとして、1v1のFG同士の戦闘が開始されたとしよう。撃沈されたFGの乗組員の生存率は5%程度。FGの乗組員が一人生き残ったとしても、それはとても運がいい事なのである。大きな艦になると生存率が少し上がって、巡洋艦で10%、戦艦で25%〜50%であるが、大型艦は大規模戦闘に投入される傾向があるので、脱出後に戦闘に巻き込まれることもあるだろう。DDDの集中砲火を浴びて一瞬で沈んでしまった場合は脱出することも出来ず全滅である。宇宙空間での戦闘はなんと無慈悲であろう・・・

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AIRステーション内の高層建造物が見える。

NPC乗組員にとって過酷な世界観のEVEonlineであるが、過酷さ故にバックグラウンドの物語性が非常に高く、プレーヤーの想像を掻き立てる設定であると感じた。プレーヤーの手でサイドストーリーを作るのもEVEonlineの上質な楽しみ方の一つではないだろうかと・・・